野菜炒めにはまっている

 最近、野菜炒めにはまっている。

 僕は絶賛独身一人暮らしの身なのだけど、ここ半年くらい、急に思い立って自炊生活を続けている。コンビニは高いし、外食するのも高いし、結局節約のためである。

 僕は基本的に朝食はプロテインサプリメント(スーパーフィッシュオイル、スーパーマルチビタミン)、そして味噌汁(SOLIMOの顆粒状(Amazon限定))を食べる。

 会社で食べる昼食は前日に用意した玄米のおむすびだ。これは自分でにぎったもの。だいたい週末に仕込んでおくことが多い。

 それで自炊して夕食を採る、という感じ。

 これが平日の食生活で、一方の休日は朝食は上に同じ、昼食を採らずに夕食が上に同じ。つまり昼食抜きということになる。この食生活をはじめて外食やコンビニが入り込む余地がほとんどなくなった。

 月末にその月に使ったお金を振り返ってみているが、コンビニで約2~3万円も使っており(マネーフォワードME調べ)、これがなくなるということであれば、蓄財も大いにはかどるというものだ。

 ちなみに上に挙げた、SOLIMOの顆粒状の味噌汁は、かなりいい。

 僕はこの選択肢にたどり着くまでそれなりに味噌汁は試していて、例えば、まずはビニール袋にはいった生味噌タイプ(お寿司の出前についてくるようなやつ)、生味噌のチューブタイプのやつ、そしてカップタイプのやつ(コンビニで売っているようなやつ)など様々な遍歴を持っているのだけれども、結論として生味噌タイプは僕のお好みにはなれなかった。

 生味噌タイプは何といっても味噌らしさがあっていいのだが、チューブタイプ、袋タイプいずれにしても味噌が袋やチューブに残って使い切れないのだ。

 これはもったいない。

 そして残った味噌がゴミ出しの日までゴミ箱の中で発酵し続けるのはにおい的にもきついし、衛生的でない。

 僕にとってはメリットをデメリットが大きく上回っている感じだ。

 カップタイプも基本的には生味噌タイプだし、そしてカップ自体がかさばるので保管に適さない。

 一方で顆粒タイプであれば、さらさらと使い切れるし、そのためコスパもよく、ゴミ箱に残らない。

 生味噌ほどではなくても遜色ないくらいに味噌らしさがあるので不満もないし、保管においてかさばるなんてこともない。

 顆粒状の味噌汁はSOLIO以外にもあるのだが、やはり僕は、SOLIOを推していきたい。

 SOLIOの味噌汁は、あおさ、しじみ、とうふという3種類が1セット(1箱)で販売されている。

 ふつうの味噌汁セットといえば、とうふの他、わかめ、ねぎ、油あげなどで構成されることが多いと思うのだが、SOLIOは違う。王道のとうふをおさえた上で、残りをあおさ、しじみという海の香りのするあまりないチョイスで遊びにきているのだ。

 (あくまでわずかながら)味噌汁のくせに非日常を感じさせてくれるし、これらは何より二日酔いの朝などにぴったりだ。というこれは僕特有のメリットだけど、皆さんに広くおすすめしたい。パッケージもなかなかにスタイリッシュである。

 こうしてなんだかんだ、だらだらと自炊を続けているわけで、そしてそのメニューは、もっぱらトマト鍋を始めとする鍋ものである。そしてそのトマト鍋をほぼ毎日食べ続けていたのだけど、やはり飽きなるを感じるもので、このような半年近くも続けたのだからこれはある意味当然の帰結であるかもしれない。どんなに味をマイナーチェンジしても無理である。

 そんなわけで野菜炒めである。鍋から野菜炒めへと、手のかからないものの王道から王道へ、という流れで最近は野菜炒めに行き着いているのだけど、そんな野菜炒めのレシピについてここに開帳いたしたく思う。作り方はいたってふつー。写真はない。

 まずは野菜炒めの食材を紹介しよう。次の通りだ。


ごま油:大さじ1、じゃがいも:1個、たまねぎ:1/2個、鶏もも肉:切り込み3個、ソーセージ:2本半、しめじ:1つかみ、キャベツ:お好みで、しおこしょう:少々、鍋キューブ鶏だし旨塩:1個、輪切り唐辛子:適量、にんにくチューブ:適量


 続いてレシピを紹介する。

 まずフライパンを用意する。僕が使っているのはサーモスのフッ素加工をしてある焦げ付きにくいやつだ。これを使うのは、その昔イキって中華鍋を買った挙げ句、米粒をさんざんに焦げ付かせてしまった反省によるものである。

 中華鍋は食材を手元に完全に用意し、相当に手早く調理をやらないと死亡が確定してしまう。

 フライパンにごま油を垂らし熱したところでにんにくチューブを投入する(明日出勤の場合は控えめに)。薄めのいちょうに切ったじゃがいもを投入、続いて薄切りにしたたまねぎを入れる。薄切りの方向は繊維に対し平行にする、いやどうでもいい(と思う)。なお、調理を通して火加減はあまり気にしなくていい。極端に焦げ付かないこと程度を気にしていればよろしい。

 そして鶏もも肉とソーセージをいれてここで鍋キューブを入れつつ、しおこしょうで味付けをする。一応このメニュの一番のポイントが鍋キューブの存在である。醤油みたいなボヤッとしたありきたりの味ではなく、ややピリッとスパイシーな仕上がりになる。

 たまねぎとジャガイモに十分に火が通りしんなりしたな、と思ったら、そして鶏もも肉も少なくとも表面は十分に焼け色がついているな、と思ったら(この段階でソーセージはほとんど出来上がっている)、しめじとざく切りにしたキャベツ、輪切り唐辛子を入れる。キャベツは火が通るとしんなりして体積半分くらいになってしまうのでかなり多めにいれてもよい。

 それこそ、26cm鍋いっぱいになるくらい入れても、結局こやつは一人で十分食べ切れるくらいのかさに減ってしまうので心配することはない。いざ残っても保存もきくし、遠慮はいらない。

 そのままかきまぜて最後にしおこしょうで味をととのえて最後にひと混ぜしたら完成だ。

 なんともふつーの野菜炒めのようだが、ポイントはごま油、輪切り唐辛子と鍋キューブを入れたことにあると思っている。

 ごま油の香り、唐辛子のピリ辛(辣)、そして鶏だしうま塩の和テイスト。中華にも和にもなりきらない感じがなんとも異国情緒をそそる(嘘)。ただコクがでてビールによく合う味となる。

 また、野菜炒めを作る過程でキャベツからでた水分に鶏だしうま塩味が染み込んだ汁がフライパン底に残るので、これはチャーハンにしてもよい。

 ちなみに僕はチャーハンに使うお米は、硬めに炊いた玄米がベストではないかと思っている。チャーハンはやはりべちゃべちゃよりはパラパラとした仕上がりが醍醐味だと思うが、そんなパラパラチャーハンを、玄米であれば鍋振りのテクニックがなくても比較的かんたんに作れる。

 だってももともとパラパラなんだもの。

 そしてチャーハンという美容と健康に対して悪い食べ物を、玄米という健康食品で悪を中和できている感じもうれしい。

 これからしばらくは野菜炒めをいろいろ試して極めてみる。