野々宮さん家の支出をみてみる

 映画『そして父になる』を観た。

 子供の取り違え、という映画の重いテーマはさておき、僕が気になったのは福山雅治さんが演じる主人公の野々宮良多さんのハイグレードな生活ぶりであることは以前に記事に書いた。

 良多さんの勤務先がいかな大手建設会社とはいえ、しがないサラリーマンの身である。

 生活が立ち行かないことになっていないか、気になるあまり前回の記事では野々宮家の年間可処分所得を計算してみた。

 すると年間の可処分所得は1031万810円(年収1325万円)、1ヶ月あたりの可処分所得は、約86万円であることがわかった。

 

 これを受けて今回は、野々宮家の支出をみていきたい。

 果たしてその生活水準は所得に見合うものなのであろうか。一サラリーマンである僕にとっても大いに興味のある内容だ。

【プロフィール】

夫 良多さん 44歳 大手建設会社勤務

妻 みどりさん 30歳 専業主婦

息子 慶多くん 6歳 

【費目】

費目としては以下のようになるだろう。

・住居費

・食費

水道光熱費

・教育費

・保険料

・通信費

・車両費

・お小遣い

・その他

【内訳】

・住居費

 良多さんたちはどこに住んでいるのか。これはエンドロールに明確に示されている。

 『コンフォリア新宿イーストサイドタワー(旧パークハビオ新宿イーストサイドタワー)である。泣く子も黙るタワーマンション(通称タワマン)。いいよなぁ。

 では早速、間取りをみてみよう。

 映画では、妻のみどりさんが普段過ごしているLDKのほか、良多さんの仕事部屋、そして家族の寝室と、2つの個室が確認できた。なので広さは2LDKとしておこう。

 慶多くんの子供部屋にともう一部屋存在する可能性があるが、この物件で3LDKはさすがに張り込み過ぎだろう。家賃がとんでもないことになりそうだから、2LDKで考えていこう。

 そしてタワーマンションといえば、なんと言っても売りは高層階。

 リビングからは新宿とはいえ、眼下に多くの家々がみえた。

 これをざっと14階と仮定してコンフォリア新宿の家賃を調べてみると、2LDKで50万8000円!

 なんと、驚愕の50万超えである。

 良多さんのひと月の可処分所得が86万円なので、家賃だけですでに59%を占めている!

 ほんとはもっと高層階の可能性があるのだけど、もう家賃がエラいことになりそうなので14階としておこう。十分に良い眺めだよ、14階でも。

 しかし、一般的に「家賃は生活費の30%まで」などともいわれる中、この59%は危険信号なのではないか?

 と思うが、残りがまだ35万2000円もある。夫婦、子1人ならば十分に暮らしていけそうな額だ。

 そして、今回の計算では、家賃として計上しているが、持ち家の可能性もある。わかりやすいので賃貸の想定とさせていただいたことをご了承いただきたい。

 

 ここまででかなり疲れてしまったので、続きはまた改めて記事にさせていただきたい。